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Column / 塗装の剥がれ

車の塗装の剥がれは、原因が4つ。剥がれ方で直し方が変わります

更新 2026.10.15 / BODY SHOP JACK

結論:塗装の剥がれは、剥がれ方を見ると原因が分かります。表面の透明な膜がまだらにめくれるのは日焼けによるクリア剥がれ、点のように欠けるのは飛び石、ぷくっと膨れてから剥がれるのは下のサビ、別の色がシートのようにめくれるのは前の補修の浮きです。小さな飛び石の跡は部分の補修で済むことがありますが、それ以外はパネル1枚(ボンネット・屋根・ドアなど1枚の板)を塗り直すのが基本です。

この記事の目次
  1. 剥がれ方で見分ける4つの型
  2. 直す範囲が「パネル1枚」になる理由
  3. 放っておくとどうなるか
  4. 修理の費用と日数
  5. 自分でできること・控えたほうがよいこと
  6. 当店の修理例
  7. よくある質問

剥がれ方で見分ける4つの型

多くの車の塗装は、鉄板の上にサビ止めの層、下地の層、色の層が重なり、いちばん上を透明な膜(クリア)が覆っています。どの層が、どんな形で剥がれているかを見ると、原因と直し方の見当がつきます。

剥がれ方原因と出やすい場所直し方
白く曇り、まだらにめくれる日焼け(クリア剥がれ)。屋根・ボンネットなど上を向いた面パネル1枚を塗り直す
点のように欠ける飛び石。下のグレーや鉄板が見える。ボンネットの前の縁・前のバンパー少なければ部分の補修、多ければパネル1枚
膨れてから剥がれる塗装の下のサビ。茶色の汁が出る。ドアの下の縁・タイヤのまわりなど水がたまる所サビを削り落としてから塗装。穴があれば板金
シート状に大きくめくれる前の補修の塗装が浮いた。下から元の色が見える。過去に直したパネル浮いた塗装を落とし、下地から塗り直す

① 日焼けによるクリア剥がれ

いちばん上のクリアは、日差しを浴び続けると少しずつ傷みます。はじめは艶が引いて白っぽく曇り、やがて薄い膜がまだらにめくれてきます。日差しを真上から受ける屋根とボンネットに多く出ます。

めくれた所の下に見えるのは、まだ車の色の層です。この段階で塗り直せば、下地から作り直す作業は少なく済みます。

② 飛び石による欠け

走っている車の前に、前の車が跳ねた小石が当たってできる傷です。1つ1つは小さく、塗装が点のように欠けて、下のグレーの層や鉄板が見えます。

鉄板のボンネットに出た欠けは、放っておくと点からサビが出ます。前のバンパーは樹脂なのでサビは出ませんが、欠けた所から塗装がめくれてくることがあります。

③ 塗装の下のサビ

傷や継ぎ目から入った水で、塗装の下の鉄板がサビると、サビがふくらんで塗装を押し上げます。表面がぷくぷくと膨れ、やがて割れて剥がれます。

見えている膨れより、塗装の下ではサビがもっと広がっていることがあります。膨れた所の周りまで塗装を剥がし、サビを削り落とすところから始めます。鉄板に穴が開いていれば、板金での補修が必要です。

④ 前の補修の塗装が浮いた

一度塗り直したパネルで、上に塗った塗装が下の面にしっかり付いていないと、時間がたってから大きくめくれてきます。めくれた下から元の色や別の色が見えるのが目印です。中古で買った車では、前の修理を知らないまま、この型に出会うことがあります。

浮いた塗装は、まだ付いている所も含めて落とし、下地から塗り直します。

直す範囲が「パネル1枚」になる理由

剥がれた所だけを塗れば安く済みそうに見えますが、塗装の剥がれは、パネル1枚で塗り直すのが基本です。理由は3つあります。

  • 周りも同じだけ傷んでいる:クリア剥がれの場合、まだめくれていない周りのクリアも、同じ年数だけ日差しを浴びています。剥がれた所だけ直しても、すぐ隣から次の剥がれが始まりやすくなります。
  • 境目が見えやすい:新しく塗った所と古い塗装の境目は、色と艶の差が出ます。メタリックやパールの色は、見る角度でも色が変わるため、なおさら境目が目立ちます。
  • パネルの端なら境目が出にくい:ボンネットとフェンダーの間のような継ぎ目で塗り分ければ、境目がほとんど分かりません。

当店は、その車の今の色に合わせて塗料の色を作ります(調色)。隣のパネルと色が合うように塗り、必要なときは周りへ色を薄く広げて境目をぼかします。小さな飛び石の跡のように範囲が限られる場合は、一部だけの補修もできます。どちらにするかは、色と場所を見てご提案します。

ポイント

パネルとは、ボンネット・屋根・ドア・フェンダーなど、車の外側を作っている1枚1枚の板のことです。塗装の範囲も、このパネルを単位に考えます。

放っておくとどうなるか

塗装の剥がれは、自然に止まることはありません。型ごとに、次のように進みます。

  • クリア剥がれ:覆いがなくなった色の層が直接日差しを浴び、色あせが進みます。めくれは端から広がっていきます。
  • 飛び石・サビ:鉄板が出ている所からサビが進み、塗装の下で広がります。広がるほど、塗装を剥がす範囲も広くなります。
  • 前の補修の浮き:浮いた所と付いている所の境に水が入り、めくれが大きくなります。

どの型も、早いほど作業が少なく済みます。特に鉄板が見えている剥がれは、サビが出る前にご相談ください。

修理の費用と日数

金額は、塗るパネルの枚数と、下地からやり直す範囲で決まります。同じボンネット1枚でも、クリアだけ傷んでいる場合と、サビを削るところから始める場合では、作業が大きく変わります。

剥がれの型主な作業目安
飛び石の跡(数か所)欠けた所の補修お見積もりでご案内します
クリア剥がれ(ボンネット1枚)古いクリアを落とし、色とクリアを塗り直すお見積もりでご案内します
クリア剥がれ(屋根)同上。面が広いお見積もりでご案内します
サビからの剥がれサビを削り、下地から塗装。穴があれば板金サビの広がりを見てお見積もり
前の補修の浮き浮いた塗装を落とし、下地から塗装範囲を見てお見積もり
保険について

日焼けや年数による劣化は事故ではないため、車両保険の対象にならないのが一般的です。飛び石やぶつけた傷から始まった剥がれは、契約の内容によって対象になることがあります。ご契約の保険会社にご確認ください。

どの型か分からなければLINEでご来店のご予約をください。現車を見て、修理の内容と金額をご案内します。
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自分でできること・控えたほうがよいこと

ご自分で手当てをする方法もあります。やると何が起きるかを知ったうえで選んでください。

やり方向いている型起きること
タッチペン飛び石の小さな点鉄板が覆われ、サビを防ぐ助けになります。近くで見ると塗った跡は分かります
市販のクリアクリア剥がれ(スプレー・刷毛)めくれの広がりを抑える応急処置になります。艶と見た目は元に戻りません。後で塗り直すときは、塗った層も落とす作業が加わります
めくれた膜を手で剥がす(どの型も)剥がれた範囲が広がります。触らずにそのままお持ちください
高圧洗浄機を当てる(どの型も)剥がれの端から水が入り、めくれが広がることがあります

サビからの膨れと、前の補修の浮きは、塗装の下で起きていることなので、上から塗っても止まりません。この2つは工場での修理をおすすめします。

クリア剥がれの応急処置の手順と、処置のあとで塗り直すときの注意は、クリア剥がれの応急処置の記事にまとめています。

当店の修理例

ほかの修理例は施工事例に、擦り傷や塗装の修理の内容はキズ・擦り傷・塗装の剥がれのページにまとめています。

剥がれに気づいたら、まずご来店のご予約をLINEでご来店のご予約をください。現車を見て、修理の内容と金額をご案内します。
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よくある質問

塗装の剥がれは車両保険で直せますか?
日焼けや年数による劣化は事故ではないため、対象にならないのが一般的です。飛び石やぶつけた傷から始まった剥がれは、契約の内容によって対象になることがあります。ご契約の保険会社にご確認ください。
剥がれた所だけ塗ってもらえますか?
小さな飛び石の跡なら、一部だけの補修ができることがあります。クリア剥がれは周りのクリアも傷んでいるため、パネル1枚の塗り直しが基本になります。現車を見てご提案します。
一部を塗り直すと、色が合わなくなりませんか?
その車の今の色に合わせて塗料の色を作り(調色)、隣のパネルと色が合うように塗ります。必要なときは周りへ色を薄く広げて、境目をぼかします。
洗車やワックスで剥がれは止まりますか?
めくれ始めたクリアは元には戻りません。剥がれの端に高圧洗浄機を当てると、めくれが広がることがあります。
中古で買った車の、1枚のパネルだけが剥がれてきました
前の補修で塗った塗装が浮いている場合があります。浮いた塗装を落とし、下地から塗り直します。どの型かは、現車を見て確かめます。
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